Golgothica – gate for seduction

Nomos, KoSと異なりGolgothicaには今のところクラン制度、ギャングのように徒党を組むシステムが導入されていません。それぞれの種族がゆるやかにある時は連帯し、ある時は単独行動を進める日々が続いています。
数日数週間におよぶ長時間のroleplayにコミットする時間が割けない今の私にはぴったりの状態で、有り難いです。

//////IC//////

『ばあ!』
Valthusが民家の屋根の上に座り眼下を眺めていると、銀髪の女悪魔が屋根をよじ上ってきました。
Valthusは女悪魔の頭のてっぺんから爪先までしげしげと眺めた後、ようやく口を開きました。
『フム、同族か…今回は人間女でなくてなによりだ』
『もしあたしが人間の女だったら、どうなってたの?』
屋根を上り終えた女悪魔は、Valthusに向かい合うように棟木の上に腰をおろします。

『あいつらの場合は結局逃げていったが、逃げ足が遅ければ俺に抱えられて城へ連れ帰られただろうな』
『わかった、わかったわ…あたしはラッキーだったみたいね』
頭上に幾本もの角をもつ女悪魔は、話しながらしげしげとValthusの顔を眺めました。
『もううんざりしていることだが、俺の前に現れる人間女は揃いも揃って俺の名前を聞き出そうとしやがる。ばかげたことだ。名前を知られれば魔法や呪いの対象になる。おいそれと言う類のものじゃない』
『確かにそうね…言わないほうが自分の身のためだわ』
女悪魔はにこりと笑みを見せました。
『でもその女達、単純にあなたのこと好きになって名前を聞きたいと思っただけかもよ』
『フ……もしそうであれば、やつらは大人しく俺に捕まえられたままになったはずだ。気の毒なやつらだ、楽しい思いをする機会を自ら捨てた…』
Valthusの口から先が二股に別れた舌が這い出し、彼の唇を舐め回しました。
『……あるいは、苦痛を味わう機会を』

『で、なんで村人を弄ぼうと思ったの?』
女悪魔は、Valthusの言葉を聞きながら彼の舌先をぼんやりと見つめ、ぼそりとつぶやきました。
『あたしが言いたいのは…悪魔の女は眼中にないってわけ?』

『ふふ…俺が人間の女しか興味ないなどど、いつ言った?』
ふいにValthusの体が胡座をかいた姿勢のまま僅かに棟木から浮き上がりました。浮遊したまま彼の身体はゆっくり全身すると、女悪魔の目の前で気球の着陸のようにどさり、と音をたてて棟木の上に戻りました。
女悪魔は誰かが間近に迫ることには明らかに不慣れな様子で、一瞬たじろいだ表情を見せたものの体の位置はそのままに、眼前に着陸した悪魔を見上げました。
『あなたの話し方を聞いていて、そう感じたのよ』

『ならばお前の思い違いだ。 人間があいつらの本に記した七つの罪を覚えているか?』
Valthusは丸太のように太い腕を伸ばすと、女悪魔の角に触れました。一本一本、角先から根元までトレースするように撫でていきます。
『わからないわ。何のこと?』

『七つの罪 – 色欲、暴食、強欲、怠惰、憤怒、嫉妬、それに傲慢だ』
Valthusは空いていた左手を女悪魔の背中側に伸ばし、腰をつかむと彼女を引き寄せました。
『いずれも、悪魔の好物の概念だ。俺の気に入ってるのは色欲だがな』
『色欲は…あらゆる悪魔が気に入ってると思うわよ』
角を撫でられてやや頬を上気させていた女悪魔は、Valthusに身を引きつけられた際驚いたのか、小さく息を漏らしました。

『だろうな。俺の目には、お前はまだ色欲にたいして染まっていないように見えるがな…』
『あたしは単純に、あまり…そっち方面に食指を伸ばしていないだけよ』
抱きかかえられたままの状態で女悪魔は小声で答えました。森の露で濡れたのか、彼の胸板は汗ではない水のような液体で湿っています。顔を持ち上げると、女悪魔は唇をValthusのそれに撫でるようにそっと重ねました。

『試さずしては、何も得られん。少しは試してみたらどうだ、恐らくお前の思っているより遥かに面白いぞ…』
『あたしに試したほうがいい…と言ってるの?』
Valthusの口から長い舌が這い出し、女悪魔の唇の間にねじ入ろうとした矢先、彼女は頭を傾けValthusにそう尋ねました。頭の位置を変えたことでふたりの口の間に少し空間があいた状態になりました。

『そうだ、俺を信じろ…フム、悪魔が信頼に言及するのはおかしな話かも知れんがな』
『悪魔同士で信頼しあうのは、なかなか悪くないんじゃない?』
囁き声でValthusに答えた女悪魔は、ふたたび頭を彼に寄せると顎のラインを唇で辿り始めました。

『俺にとっては全く悪くないね、少なくとも今回においては』
顎への感触を楽しむ一方で、Valthusは女悪魔の額に手を伸ばしました。長い前髪を梳き、耳の後ろへかき上げます。
『あら、そうなの?』
『そうとも…さて、俺の舌はお前の口の中の蛇とつがう機会を得られるかね…もう一度』
Valthusは頭の位置を下げ、女悪魔と同じ目線の高さで真っ正面で向かい合い尋ねました。再度彼の口から蛇が頭をもたげるように、長い舌が這い出始めます。
今度は女悪魔は頭をそらすことなく、彼の唇を自らの舌でそっと舐めることで応えました。
漸く女悪魔の舌を見ることができたValthusは邪悪な笑みを浮かべると、長い舌を彼女の舌に絡めました。体を弛緩させた女悪魔が彼の首の後ろに手をまわしています。Valthusの下唇に軽く噛み付いてきました。ふたりの顎の隙間からビーズ状になった唾液が幾筋も垂れ、Valthusの腿部に染みを作っていました。
『フ、生きのいい歯を持ってるな』
下唇への軽い痛みにたじろぐことなく、Valthusは女悪魔の口の中を長い舌で隅々まで舐めつくしていました。女悪魔の耳にかけていた手は首筋から喉元を通り、更に舌へ向かっています。
『弄ばれるにも吸われるにも充分な熟れ具合のようだな、ん?』
Valthusの手が女悪魔の胸元に辿り着く頃には、彼のベルトに女悪魔の手が忍び寄っていました。
『あなたがあたしにどんな新しいことを教えられるのか…知りたいわね』
ようやく唇をValthusから離すと、女悪魔は彼の耳元にそう囁きました。囁いている間にもその指をValthusのベルトの内側に入れようとしています。
『面白い…「講義」はこのままここで、あの哀れなやつら(人間)の見る中で受けるか?それとも人目のない、静かな場所のほうがいいか?』
Valthusも女悪魔の耳元に顔を寄せ低い声で囁きます。棟木の上が嫌であれば森の中、城の地下、滝のそば…静かで寂れたところはいくらでもあります。
『あたしは…ひとけのない、静かな場所のほうがいいわ。どんな「講義」をしてくれるのかしら?』
体を身震いさせた女悪魔がValthusに答えました。と、その時…

『そこにいたか。降りてこい、私はお前を城に連れ帰らねばならん…お前の母親に約束した通りにな!』
声がした方に目をやると、ふたりの座っていた民家の下に黒い装束に身を包んだ男性が立ちこちらを見上げていました。
『どうしても??』
女悪魔は顔を紅潮させると、黒装束男性に向かって叫びました。
『お前の友人か?』
『うん、友達よ…’お守り役’でもあるわ。ほとんど父親みたいな感じ』
先に立ち上がったValthusに腕を引っぱり立たせて貰うと、女悪魔はえさの前でお預けを喰らった犬のような、何とももの足りなさそうな表情でそう呟きました。
『そうだ、どうしてもだ。約束があるからな……私は彼女を家に連れ帰らねばならん。彼女と話があれば、また明日にしてくれないか』
黒装束男性はValthusに目線を移すとそう叫びました。その表情には苛立ちが見てとれます。どうやら、屋根の上でふたりが何をしていたかまでは見えていなかった様子でした。

『「講義」の予定は組み直したほうがよさそうだな…行くがいい、見知らぬ領域に興味があれば俺を探せ』
暫く黒装束男性を見つめた後、Valthusは女悪魔の方に向き直りました。今日のところは帰す方が、後々事がスムーズに進み易そうです。
『それじゃあ、ね』
女悪魔は申し訳なさそうな、物足りなさそうな複雑な表情を一瞬見せると、次の瞬間滑り台のように藁葺き屋根を滑り降りていきました。
『えいっ!』

//////ICここまで//////

後半が官能小説状態になってしまいました。が、Adult/BDSM/Captureがテーマな場所なだけに致し方ありません。ドラマやコントかと思うほど絶妙なタイミングでの『お守り役』男性登場には笑ってしまいました。
名前すら知らないこの女悪魔、どこかで再び鉢合わせたら今回の続きをもちかけてみることにしましょう。

Golgothica – gate for seduction (complete chat log) 

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~ by Meg Ronmark on August 3, 2011.

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