KoS – mischievous sylph

私が主にroleplayを楽しむのはToxian CityNomosですが、これら2エリア以外でも単発でほうぼうに顔を出して楽しんでいます。Nomosと同じくSGS Systemがメーターとして使われているアラビアン・ナイトのような砂漠世界、KoSことKingdom of Sandでは男性奴隷商人を演ずる私。今回はこの砂の王国でのリプレイを記すことにします。

//////IC//////

よく日焼けした肌に刺青をさし、両肩から肘にかけての傷跡が目立つ若き奴隷商人・Zafir。短気で知られる彼は仲間達と群れることを嫌い、夕食前の時間帯は奴隷商人達のたまり場である居酒屋Slave’s Head Inn前で居眠りすることが日課となっていました。
そんな彼のそばに近寄って来たふたりの半裸女性。
うちひとりが忍び足でZafirの座っている荷物にするするとよじ上り、彼の顔の真ん前まで接近しました。どうやら彼を驚かせてやろうという魂胆のようです。
ほどなく、Zafirの鼻がぴくりと動き彼の目が開きました。本能が身近に迫った余所者を感知したのです。
目を開けると目の前には見知らぬ女性の顔のアップです。強面のZafirもこれには面食らいました。バランスを崩しのけぞると、すぐ裏手の海へざぶんと転げ落ちてしまいました。
『アッハッハ!最高!!』
Zafirを驚かせた女性はずぶ濡れになった彼を見下ろしながら腹を抱えて大笑いしています。ほどなく彼女が釣り竿を傾けるような仕草を見せると、不思議なことに強い突風がZafirの体を海中からすくい上げ地上に戻してしまいました。
女性がどうやら風の魔法を使ったようです。魔法が使えるということは、もしかすると彼女はこの世界でひろくその存在が知られているDjinn(精霊)かも知れません。

何が起こったのか分からぬまま海中から戻ってきたZafir、体をぶるぶると震わせ出来る限り水をふるい落としましたがまだずぶ濡れ状態です。いたずらを仕掛けて来た女性の顔をようやくしっかりと見詰め、彼の表情は豹変しました。
『またお前か!!!』
Zafirのの口調には怒りが籠っていました。
実はZafirとこの女性、初対面ではありません。しばらく前に処刑台そばで彼がたたずんでいた際、やはりこの女性は彼にいたずら半分でちょっかいを出したのです。結果は彼に鞭打たれ吊られたケージに放り込まれるというものでしたが、Zafirをふたたび見つけた女性が面白半分・仕返し半分で彼を驚かしてやろうと思いついたのが今回のことの発端でした。
『フフ。泳ぎは楽しんだかしら?』
クスクスと笑う女性。考える前にZafirの手は無意識に腰の鞭へ伸びていました。
『その小さな顔を台無しにされたいのか?』
『やれるもんならやってみなさいよ!』
女性が言葉を終える前にZafirは腰から鞭を抜くと荷物からジャンプし、女性の脳天目がけて勢いよく鞭を振り下ろしました!

鞭の先が女性の頭に迫ります。しかし彼女にとって、この危険を回避するのは容易なことでした。
ぱん、と女性が手を打ち鳴らすとZafirに向かって突風が吹き出したのです。間髪入れずに今度は渦状の空気が現れたかと思うと繭のように女性を包み、渦が消えた時には女性の背中には蝶のような羽根が生えていました。女性はやはり人間ではなくDjinn、風の精霊だったのです。
彼女がばさり羽根を動かすと、鱗粉と思しき粉がZafirに降り掛かりました。
『畜生!このいまいましい蛾が…うう!』
Zafirの鞭はむなしく地面を打ち、またも突風でバランスを崩した彼は地面に膝をつきました。目に入った粉を落とそうと、必死に目をこする彼の頭には次々に青筋が浮かび上り、傍目からも怒り心頭に達しつつあることが見てとれました。

Djinn女性はときおり羽根をはためかせ空中にふわふわと浮かび、しゃがんでいるZafirを見つめていました。
『この間はあたしが不意を突かれたけれど、今回はあなたの番ね!』
ほどなく、彼女もZafirの頭の青筋に気付いた様子です。『…あなたを怒らせようとしてやったわけじゃないのよ、ねえ。でもまた鞭で打たれるのはごめんだわ』
ずっと樽の上で様子を眺めていたもうひとりの女性が、樽から降りるとDjinn女性のそばまで近寄ってきました。ふたりは姉妹なのでしょうか、友人なのでしょうか。
『…俺のそばに近づくんじゃない…』Zafirはゆっくり口を開くと、ひと言ひと言絞り出すように言葉を繫ぎました。『…鞭打たれたくないのなら、そもそも最初からな!この – 』
Zafirは咆哮のような怒りの唸り声をあげたかと思うと次の瞬間、ところかまわず四方八方に鞭を振り回し始めました。

乱暴に振り回された鞭がその腕を捉えると、Djinn女性は思わずうめき声をあげました。空中を漂っていた彼女ですが、無秩序に繰り出される鞭の振り筋を完全には読み切れなかったようです。
そばにいたもうひとりの女性も鞭を腿に受け、叫び声があたりにこだましました。
Djinn女性はすばやく羽根をはためかせZafirの背後に回り込みます。『あなた、性格に問題ありね!短気すぎるわよ!』彼女はZafirが再び目をこすり始めた瞬間を狙い、もう片方の手に握られていた鞭をうまく彼から奪い取りました。鞭を取り上げれば、彼の敵意も少しは弱められると考えた彼女の作戦勝ちでした。

鞭を奪われたZafirの口から舌打ちの音が漏れました。すぐにDjinn女性から鞭を取り返そうと彼女に歩みかかった彼でしたが、何を思ったか突如足を止めると、ふいにもうひとりの女性の方に振り向き彼女の方へ向かって歩き始めました。その丸太のように太い腕の先についた太い指は、黒髪をもつ彼女の首を明らかに狙っています。
首尾よくZafirから鞭を奪い取ってご満悦状態だったDjinn女性の顔色は、彼が黒髪女性に標的を変えたことに気付くやいなやさっと変化しました。考えるより早く彼女の手は動き、Zafirの背中に向かって鞭を打ち降ろしていました。そのひと打ちは背中に命中しZafirはうめき声をあげましたが、その痛みは彼の歩みを止めるには弱すぎ、傷を残すには彼の背中の皮膚は硬すぎたのです。

Djinn女性は手から鞭を落としました。黒髪女性がまるで猫が人間に持ち上げられるようにうなじをがっちり掴まれるさまを見て、彼女の瞳にはパニックの色が強くにじみました。『お願い、やめて!彼女を傷つけないで!お願いだから、彼女を離して頂戴!』
Zafirは黒髪女性の首根っこをがっちりと掴んだまま、強盗が人質を抱えるようかのようにその身を彼女の真後ろまで移動させます。
首根っこを掴まれた黒髪女性は手足をばたつかせ、何とか逃れようと試みました。『離して!この…でくのぼう!』パンチやキックがZafirの体に打ちつけられましたが、屈強な彼の肉体には小さなあざひとつすら残すことが出来なさそうです。

『蛾よ、失せろ。俺の視界内から消え失せろ、今すぐにだ。そうすればこいつを離してやる。簡単なことだろう?』
蔑みの意味を篭めDjinn女性を蛾と呼んだZafir。
『もし彼女の髪の毛一本でも傷つけてみなさい、あんたは私の怒りを受けることになるわ。必ずあんたをやっつけて、命乞いさせてやるから…!』腰の横にある手で握りこぶしを作ったDjinn女性は、押し殺したような声でそうつぶやくと羽根をはためかせ、Zafirと黒髪女性から少し遠ざかりました。姉妹である黒髪女性の身の安全を第一に考えた時、ほかに選択の余地はなかったのです。

離れたところからまだこちらの様子をうかがっているDjinn女性に向かってZafirは声を張り上げました。
『”俺の視界外に失せろ”と言ったはずだが?聞こえなかったのか?』
Djinn女性は口答えしてくるかと思いきや、眉をひそめたのみですぐにパレスの反対側の方角への飛び去りやがてその姿は完全に見えなくなりました。

Djinn女性が完全に視界からいなくなったことを確認するとZafirは黒髪女性の耳元に口を近づけ、囁きました。『ほう。あいつはどうやら、お前を見捨てなかったようだ。命拾いしたな。よし、離してやろう。だがひとつだけ覚えておけ、からかう相手はよく選べ』
囁きが終わるか終わらないかのタイミングでZafirは黒髪女性の背中をどん、と手のひらで強く押しました。女性は押された衝撃でよろよろと数歩前方へふらついた後、すぐにDjinn女性が消えていった方角へ足早に逃げ去っていきました。『でくのぼう、こんな目にあわされたこと、あたし絶対忘れないわよ!』遠くからかすかに、黒髪女性の声が聞こえてきました。

『ふ、こんな目とはこっちの台詞だぜ。俺の大事な昼寝時間が台無しだ…』
Zafirは地面に落とされていた鞭を拾い上げると、ゲン直しの一杯をあおりにSlave’s Innの入口へと向かいました。

//////ICここまで//////

今回のRP時間は約1時間半でした。
男性のroleplayもなかなか面白いものです。キャラクターの性質はChaotic(混沌的)/Evil(邪悪)としてみました。風の精霊・Nidawiの正体は実はToxiaで同じContinuumに属していたとあるメンバーです。彼女との初めてのroleplay時はまったく気付かず、今回OOC/IMで彼女から打ち明けられ驚いた次第です。SL世間は相変わらず狭いもののようです。

KoS – mischievous sylph (complete chat log)

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~ by Meg Ronmark on December 29, 2010.

2 Responses to “KoS – mischievous sylph”

  1. 始めまして。KOSにいらっしゃってるのを見てコメントさせてもらいます。私もKOSで弱っちいKnightをRPしているHitomiといいます。結構長いので他のSlaverの方達も知っていると思います。In Worldでお会いできるといいですね。

    それでは

    sl name :: hitomi jinx

  2. コメント有難うございます。現在の私のメインroleplay areaはNomosですが、同じSGSシステム繋がりでKoSにもキャラクターを作って時々潜っています。
    短気な男ですので初対面で振舞うことは稀のようです。エンカウントの際は、お気をつけて。もとい、お手柔らかに…

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