Nomos – sweet temptation

ロールプレイSIM・Nomosが正式オープンしてはや2ヶ月が経過しました。クラブ『The Pit』開店、新聞社の設立、南端にNomos2 SIMが追加されたりと徐々に街の様子は変化しています。

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宇宙コロニー『New Eden』の医薬局で働いていたLalya。片道切符でNomosに降り立った彼女は当座の生活資金を稼ぐため街外れのミュージック・ショップ『Psychedelic Underground』で勤め始めました。表向きはCD、DDVS、DDASなどの各種音楽ソフトを販売するこのお店、実はNomosにおける合法/非合法ドラッグ取引の拠点という裏の顔を持っています。New Eden時代に薬物の知識を身につけていたLalyaは、自然の成り行きでこの店の裏ビジネスにも手を染めていきました。先ずはポピュラーで合法な植物系のRootから取り扱い始め、次に非合法の青い錠剤Blue Pill…..そして廃人を生み出すこともあるほど強力な効き目のVenomを彼女が手に取るまで、そう長い時間は要しませんでした。

夜間の仕事を終えぼんやりとMetrotekのビルを眺めていたLaylaのそばに、ひとりの赤毛の女性が接近してきます。

ふっと女性に気付き警戒心を露にするLalya。後ずさる彼女を見て赤毛女性は笑いました。
『あなた、ずっとここ(橋桁の上)に突っ立って、故障でもしてるのか、してるならあたしが修理したほうがいいのか…思って上ってきたのよ』
『故障? ちょっと待ってよ、私はロボットじゃないわ。ここでただ単に…街の様子を眺めて、時間をつぶしていただけ』

『完全にロボットではなくても、』赤毛女性は笑みを浮かべながら続けます。『体のかなりの部分を機械化しているでしょう、それでも。あなたのその外見から見てとれるわよ。』
この女性は、ロボットやアンドロイド・サイボーグ関連の分野にある程度の知見があるようです。
返す刀でLalyaも質問を飛ばします。
『私にロボットかと聞く、そういうあなたは – 』 彼女の顔を…目を、その中心にある瞳孔を覗き込んで指さしました。『- 有機的に見えない目を持っているようだけれど。あなたはどうなの?』

見紛うことなきサイバーアイ。
投げかけられた質問に直接的な答えは返さないまま、赤毛女性はLalyaに近づきます。『あなたと違って-』Lalyaの顔の横に手を伸ばし、マスクに触れる彼女。『-私は有機的なパーツに束縛されて呪われている身じゃないわ。ねえ、このマスク…あなたの体の一部なの?そうじゃないことを祈るわ』
見ず知らずの他人であるのに急に近づくばかりか、顔に触れ始めるという赤毛女性の行動にやや面食らった状態のLayla。
『実際のところ、私はまだその「呪い」から自分を解き放つ過程にある状態よ…いいえ、これは私の体の一部じゃない、ただのマスクよ…私を護る役目を果たしているのよ』

突然赤毛女性がげらげらと笑い始めました。
『ふ、そんな言い方しないで…ねえ、あなたを見ているとあたし、ラボへあなたを引きずっていって「完成」させてあげたい衝動に駆られるわ』
『「引きずって」?「完成させる」?余り穏やかな響きの言葉じゃないわね。そういう言葉を投げかけるのが、この街で初めて会った相手に対する礼儀ってわけなの?』

『冗談よ、人を引きずって持ち帰ってセクシーな女性ロボットを作る趣味はないわ』
赤毛女性は笑みを浮かべ静かにそう言いました。Laylaが彼女の手をマスクから引き離すと、女性はしぶしぶ手を自分の脇へ戻します。
『それはそうとあたし、有機体データの修復や皮膚重合、アンドロイド製造技術に詳しいのよ』

『ふうん、あなたやはりそういった分野のプロなのね。興味深いわ』
赤毛女性が大人しく手をマスクからどけたことに、Laylaは内心ほっとしていました。その安堵感が声に出ないよう気をつけます。女性に対し自分も多少は身の上を離すべきか暫く考えた後、Laylaはぽつりと呟きました。
『私は医薬局で働いていたの。今はもう、違うけれど』

『で、話は戻って – あたしの聞きたいことだけれど….あなた、ロボットになることについて真剣に考えてるの?自分の有機的な部位を全て捨て去ってでも…』
医薬局という言葉を聞いてデータ検索でも始めたのか、女性からはかすかな電子音が聞こえてきました。彼女の問いかけを耳にして目を見開くLayla。見た目上は平静を装っています。

『ロボットになること – は個人的に凄くそそられる話だけれど、ええ、そうね……』
『私は体のパーツをひとつずつ、有機体から無機体に取り替えて来たわ。あなたももう気付いていると思うけど、いわゆる「身体改造マニア」の類の人間よ。でも…完全に、100パーセント無機のロボットに変わるとなると….それはまた別の話ね』

『あなた、何を恐れているの?』
赤毛女性はLaylaに更に一歩近づくと手を伸ばし、Laylaの胸部を軽く撫でました。空いていたもう片方の手はいつの間にかLaylaの背後にまわっています。

『ちょっと…やめて…』
赤毛女性に体の周りに手をまわされたLaylaはびくっと体を震わせます。
『初対面の相手に…いきなり「こういうこと」をされたら…』目の真下の手をじっと見るLayla。『…大抵、誰だって恐れるなり戸惑うなりするでしょう、普通?』

『あら、あたしを恐れる必要なんてないわ…多分あなたも魅力的に感じると思うようなプログラム、あたし沢山持っているのよ、ねえ』
赤毛女性は更にLaylaに寄り、彼女のラテックスに覆われた曲線にぴったりと身を沿わせます。
『あたしの質問は、完全にロボットになることについてあなたが何を恐れているのか、っていうことよ』

『….プログラムの知識まであるなんて、敬服するわね』
初対面の他人に体を押し付けられたのみならず、軽くとはいえ手で胸部や背部を撫でられ続けるLalya。本人は警戒を解いていないもの外見はかなり体を弛緩させてしまったように見えます。マスクを通し、ひとつ小さな吐息が漏れました。
『ロボットになることを恐れている訳じゃないわ、私はただ -』
女性の手からもたらされる刺激に耐える一方で、自分の考えを正確に伝えられるよう言葉を選びゆっくり言葉を紡ごうとするLayla。
『- そう、自分の体は自分の生まれながらの、”生”の脳でコントロールしたいのよ。….それが完全なロボットになる気がないメインの理由。脳以外の部位なら、いくらでも….機械部品や無機物質に変えることに….抵抗はないわ』

『有機体のままである間は、多くの人が自分の心は自分自身のものだと思ってる』
吐息混じりのLaylaの言葉を耳にして、赤毛女性はまたクスクスと笑い声をあげました。
アンドロイドに関する知識に長けていることと関係するのかしないのか、彼女の指はあたかも何処をどう撫で弄べば女性の体が歓ぶのか知り尽くしているかのようにLaylaの乳頭から背筋、やがて腿へとしなやかに走り回ります。
『あたしはこれまで、数多くの精神的に’支配されている’有機生命体を見てきたわ。本当にロボットより彼らのような存在の方がコントロールし難いのか、時折疑わしく思う時があるわよ』

『あなたの言いたいこと、ある意味…理解できるわよ』
ボディ上を這い回る赤毛女性の手を改めて遠ざけようと手を伸ばすLayla。しかしながら、女性の指の動きにより与えられた刺激が手を払いのけようとするLaylaの意志を既に弱めてしまっていました。
それでも何とか、言葉を絞り出そうとするLayla。
『私は、今の時点では….心の準備が出来ていないわ。私もあなたの言うところの「精神的に支配された存在」のひとりかも知れない。でも今のところは…私は自分の、持って生まれた脳を離さず持っておきたいのよ』

『オーケー、分かったわ。でも何か手助けが必要なら、Club Primalをのぞくといいわ。あたしよく、あそこのクラブにいるのよ』
突然ふっと、赤毛女性がLaylaから手と体を離しました。取り敢えず今日のところは、これ以上ロボット化への誘惑を続けても無駄だと悟ったのでしょうか。
Primalのある通りの方向を指さすと、女性は橋桁の上から飛び降り足早に駆け去ってしまいました。

…彼女の名前を聞くのを忘れてしまっていたLayla。特徴は赤い長髪、アンドロイドやプログラム、バイオメカニカル関連の知識を有していること、それに人工の眼球です。Club Primalのスタッフに尋ねれば何か分かるでしょうか。

//////ICここまで//////

今回のRP時間は約1時間でした。
赤毛女性に連れられいずこかのラボ(Meditekあたりでしょうか)で怪しい手術を受けるという方向に話を持って行く選択肢もありましたが、初対面の相手にのこのこついて行くようでは余りに軽率と言わざるを得ないでしょう。Laylaは混沌さや危険な誘いに興味を示す性格ですが、今回は相手の素性が殆ど判らないので思いとどまらせました。

何十ターンもやりとりを交わしていた訳ではないのですが、私が1ターン返すのに5,6分かかってしまい若干長めのroleplayとなりました。自分の備忘録代わりにチャットログをリンクしておきます。

Nomos – sweet temptation (complete chat log)

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~ by Meg Ronmark on May 16, 2010.

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